交通事故を体験して思ったこと

私は交通事故の加害者と被害者の両方を体験しています。順番としては、最初に被害者になり、その後加害者となっています。運よくどちらともあまり大したことがなく、比較的すぐに解決することができました。当時の交通事故後の状況と、交通事故を通じて加害者の立場と被害者の立場の両方で思ったことや注意する点をまとめてみました。

被害者になった時の交通事故

通勤の帰り道、車を運転中の信号待ちの時、後ろから軽自動車が突っ込んできて追突された経験があります。相手は若い女性でしたが幸いさほどスピードが出ていなく、相手もブレーキをかけたため、後ろのバンパー部分に少し傷が付いた程度で済みましたし、ケガもありませんでした。

この時、交通事故に遭ったのが人生初めてで、相手の女性もパニックになっていました。また私もどんな対処を取ればよいのか分かりませんでした。お互いどんな方法を取ればよいかわからず、とりあえず警察は呼ばず、相手のナンバープレートを携帯の写真に収め、お互いの電話番号を交換してその場は終わりました。

相手とのやり取りを終えた後、対処法がわからなかったため、とにかく私のお世話になっている自動車会社に連絡をしました。その際、警察に連絡しなかった事を伝え、車の点検と病院に行ったほうが良いといわれたため、整備会社での点検と病院で検査を受けました。

車も大したことなく、また病院の検査の結果、痛みもなく結局ケガはありませんでした。また相手からも改めて謝罪の連絡が入り、保険会社からも連絡が来て物損事故ということで話がまとまりました。

加害者になった時の交通事故

当時、会社のイベントでボーリング大会があったため、会場まで車で行き、駐車場に停めておきました。ボーリング大会が終わった後、泊りを兼ねた宴会があるため、ホテルまで行くことになりました。ボーリングの駐車場から左折して国道に出ようとしたところ、ちょうど左から来た自転車に乗った若い女性をはねてしまいました。

原因は、左折のために右側の車の動きに気を取られ、左側の確認を怠ってしまい、左からくる自転車に気が付くのが遅れたためです。幸い車を発進した直後のスピードが出ていない状態での衝突だったため、多少吹き飛びましたが擦り傷程度で済むことができました。

当時、会社の社員数人がそれを目撃して、すぐに救急車と警察に連絡を入れてくれました。自転車の女性は自分で起き上がることができ、歩くことができたため、とりあえずほっとしたことを覚えています。もし、もっと発進スピードが出ていて国道まで吹き飛ばしてしまったら、右側から来た自動車に衝突していた可能性がありぞっとします。

その後救急車が来て自転車の女性は運ばれ、私は警察による現場検証(実況見分)を行なった後、運ばれた女性の病院まで車で移動しました。検査の結果、擦り傷程度の軽症ですみ、全治3日ほどと診断されました。また、相手の女性も音楽を聴きながら自転車に乗っていて前方の確認を怠ったと、自分にも非があるということで人身事故になりませんでした。

当時、どういった判断で人身事故扱いになるのかよくわかりませんでしたが、とにかく相手の女性が良い人で良かったという印象が残っています。また、宴会に参加する予定でしたが、交通事故を起こしてしまったため参加せずに病院からすぐに帰宅しました。

翌日休日だったため、私は菓子折りをもって被害者の家に行き、改めて謝罪を行いました。その時、被害者の母親が対応してくれましたが、被害者同様、母親も良い人で全く嫌味を言われなかったため、鬱気味だった気分がスッと晴れたことを覚えています。

ケガがなくても警察を呼ばなければいけない理由

当時、被害者の立場だった私自身も加害者である女性自身も初めてのことで警察を呼ばず、ナンバープレートの番号を控え、お互い連絡先を交換してその場は収まりました。しかし物損事故として解決した後改めて調べたところ、たとえ大したことがない事故でも警察を呼ばなくてはいけないことを知りました。

当時はそのことに対して無知でした。なぜなら、実況見分や事情徴収などの事故処理を行わないことで、交通事故証明書を取得できないからです。当時は被害者の立場でしたが、交通事故証明書がないと、加害者に損害賠償を請求できなくなるので注意が必要です。

また、交通事故を起こした当事者は、警察への報告義務があります。(道路交通法第72条)そのため、警察への報告義務を怠ると、5万円以下の罰金及び、3か月以下の懲役処罰を受けることになるため、気を付けなければいけません。

私が被害者として交通事故に遭った時、女性がかなりパニックになっており、謝罪の言葉ばかり口にするなど、精神的に取り乱していたため、不憫に思いこちらとしても警察を呼ぶ気分になりませんでした。しかし本来なら警察への報告義務がありますから、呼ばなければいけません。

ケガななくても病院で検査を受けなければいけない理由

車対車で追突され、例え痛い箇所がなくケガがないと思っても、それは自覚症状がない場合があり、病院で検査を受けなければいけません。

なぜなら交通事故で興奮しているため、痛みに気が付かない場合があるからです。また事故当日は痛みがなくても、気が付かないだけでダメージが蓄積されていることもあります。

そのため数日後に突然痛みが発生するケースがあります。数日後に痛みが発生し、病院に通っても交通事故が原因でケガが発生した事の因果関係を証明することが難しくなり、物損事故から人身事故に切り替えることがうまくいかない場合があります。

そういった理由によって、痛みがなくケガがないと思っても、少なくとも1週間以内には病院に行って検査を受けることをお勧めします。

環七はなぜ交通事故が多いのか

物損事故と人身事故の違いとは

交通事故の際、モノが壊れた事故を物損事故、被害者が死亡、またはケガをして通院が必要になった場合を人身事故と呼んでいます。そして人身事故の場合において、被害者は慰謝料を請求することができます。なお、人身事故として判断される基準は、被害者が診断書を警察に提出することで人身事故として扱われますが、逆に被害者が診断書を提出しなかったら人身事故にはなりません。

私が加害者の立場として交通事故を起こした時、被害者が診断書を提出しなかったため、人身事故扱いになりませんでした。一方で物損事故で処理された場合は、対物賠償保険は使うことができますが、対人賠償保険は使えません。

また、対物賠償保険を使うことで、今加入している保険の等級が下がる可能性があり、月々に支払う保険料が高くなってしまう場合があります。ちなみに物損事故の場合、加害者は行政処分、また賠償するものがある場合、民事処分を受けることになりますが、人身事故による刑事処分はありません。

また、人身事故扱いにならなくても、保険会社の各判断によって治療費などを支払うケースもあり、また交通事故証明書に基づき、人身事故かどうかを判断します。